全ての書籍 語学 探索的コーパス言語学
紙 版電子版
「データでデータそのものを説明する探索的なアプローチ」を提案しデータ主導型の言語研究の展望を示す。
出版年月 | 2019年09月30日 |
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ISBN | 978-4-87259-692-2 C3080 |
判型・頁数 | A5判・388ページ |
定価 | 本体5,700円(税込6,270円) |
在庫 | 在庫あり |
これまでコーパス言語学研究の主流は「データによって仮説を検証する確認的なアプローチ」であったが、本書は「データによってデータそのものを説明する探索的なアプローチ」、つまりあらゆる規模のコーパスを対象としてデータから構造やパターンを探り出し有意味な洞察や仮説を得るアプローチを提案する。統計学によるコーパス言語学の方法論的展開とは。
序章 探索的コーパス言語学とは何か
第1部 共時的全文コーパスによる探索
第1章 低頻度発生の文章機構(1)
第2章 低頻度発生の文章機構(2)
第3章 文章不偏の無性格語は実在するか
第4章 名詞的表現による文内情報提示の構造
第5章 臨時的な四字漢語の文章内形成
第2部 通時的全文コーパスによる探索
第6章 「デフレから脱却する」-新聞におけるコロケーションの成立と変化
第7章 「不良債権処理」-新聞における語結合の一語化・語彙化
第8章 「ユビキタス」-論文標題における借用の位相
第3部 多様なコーパスによる探索
第9章 多様なコーパスによる日本語研究の可能性
第10章 教科書パラレルコーパスによる歴史叙述の対照
第4部 探索的データ解析による探索
第11章 探索的データ解析による日本語研究
第12章 蛇行箱型図によるS字カーブの発見
第13章 リジット解析による計数データの分析
文献
初出一覧
あとがき
索引
石井正彦(イシイ マサヒコ)
1958年,福島県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程退学。博士(文学)。国立国語研究所研究員,同室長を経て,現在大阪大学大学院文学研究科教授。
主な著書に『現代日本語の複合語形成論』(ひつじ書房,2007),『マルチメディア・コーパス言語学』(大阪大学出版会,2013,共著),『これからの語彙論』(ひつじ書房,2011,共編著),『日本語語彙へのアプローチ』(おうふう,2015,共編著)などがある。