カート

よく検索される書籍>日米社会と「多層的」少数者のディスコース分析アラビア語パレスチナ方言入門隕石でわかる宇宙惑星科学理系研究者からの知見に基づく科学技術英語プレゼンテーション指導法「間」に生起する自閉症スペクトラム

岸本忠三出版助成

 大阪大学出版会は、主として出版活動を通じて大阪大学の教育・研究活動を支援するために、大阪大学創立60周年記念事業の一環として1993年に発足しました。大阪大学の研究・教育・社会貢献という三つの機能に対して出版を通じて参画するため、大阪大学の理解と協力を得ながら、学術図書、教育用図書、学術教養図書等の刊行頒布を行っています。
 第14代大阪大学総長・元大阪大学医学部長であり、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患の研究・治療において重要な分子IL-6の発見、およびIL-6受容体抗体の開発という大きな功績により文化勲章を受章された岸本忠三先生は、大阪大学における独創的な研究成果をより広く普及させるため、2018年に本助成制度創設のための原資を寄付されました。本助成は、大阪大学における各分野の独創的で優れた研究成果を書籍等として出版することを支援し、研究活動の推進、研究者の育成、新たな知の創造と教育研究の振興に資することを目的としています。
 大学における研究の高度化・細分化や学問領域の融合が進むなか、大学出版の役割と重要性はますます高まっています。出版を通じた学術交流によって、広く深く真理を探究し、分野を超えて人と人とを結びつけて新たな視点を生み出すこと、さらには、研究成果を広く公開して社会に還元する形で「開かれた大学」に貢献することが求められています。本制度による出版を通じて、理系・文系の別を問わず、大阪大学における学術的成果を広く公表・普及し、もって学術の振興と文化の向上に寄与する所存です。