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オランダ植民地体制下ジャワにおける宗教活動

ジャワ語写本に見る19世紀インドネシア・イスラームの潮流

菅原由美

紙 版

9世紀ジャワに関し、従来の社会経済史的研究を背景とし、宗教運動という独自の切り口から、多義的に歴史を叙述する。

出版年月2013年02月
ISBN978-4-87259-422-5 C3022
判型・頁数 A5判・336ページ
定価本体6,800円(税込7,480円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

9世紀ジャワに関し、従来の社会経済史的研究を背景とし、宗教運動という独自の切り口から、イスラーム指導者リファイ、現地人官吏、オランダ人官吏、それぞれの視点で書かれた資料を響き合わせることにより、多義的に歴史を叙述するリファイがイスラームを定着させるためペゴン(アラビア文字表記のジャワ語)で記した著作をローマ字翻字した資料も掲載。現地調査、オランダ語、ジャワ語アラビア文字資料を駆使した労作。

序章 問題の所在
第一節 インドネシア植民地期研究―「暗黒の19世紀」―
第二節 本書の目的と分析手法
第三節 アフマッド・リファイ運動研究
第四節 史料
第五節 叙述の順序

第一章 19世紀中葉中部ジャワ北海岸の社会状況
第一節 経済状況:強制栽培制度
第二節 政治状況:現地人官史と植民地政庁の関係
第三節 宗教状況:インドネシア・ジャワのイスラーム研究史
小括 植民地統治の深化とイスラーム潮流

第二章 アフマッド・リファイ運動の概要
第一節 アフマッド・リファイのプロフィール
第二節 アフマッド・リファイの弟子

第三章 オランダ植民地政庁とアフマッド・リファイ
第一節 19世紀前半の東インドにおけるオランダの対イスラーム政策
第二節 英領インド大反乱によるオランダの対イスラーム政策への影響
小括 「狂信的」ムスリム像の誕生

第四章 プリヤイが作り上げたリファイ像
第一節 リファイに関する報告書の提出
第二節 『リパンギ物語』に見るリファイ像
小括 プリヤイが作り上げたリファイ像

第五章 リファイの著書と思想
第一節 リファイの著書の概要とリファイの思想のイスラーム学における位置
第二節 著書に見られるアフマッド・リファイの思想
第三節 プリヤイとの争点と反論
小括 古典キターブ群の知識に裏づけられた宗教信念
終 章 19世紀中部ジャワの政治と宗教

註 
付録1  1846年プカロンガン州県別ハッジ名簿
付録2  リファイ著書リスト
史 料
文 献
資料編 アフマッド・リファイ著『シャリフル・イマン』ローマ字翻字
あとがき

菅原由美(スガワラ ユミ)

 1969年生まれ。最終学歴、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程地域文
化専攻。2002年、博士(学術)取得。
 東京外国語大学21世紀COEプログラム史資料ハブ地域文化研究拠点ポストドクター
COE研究員、天理大学国際文化学部アジア学科インドネシア語コース講師、大阪大学
世界言語文化研究センター講師を経て、2012年4 月より大阪大学大学院言語文化研究科
言語社会専攻准教授。研究分野は、インドネシア近代史。

2003年、第2 回井植記念「アジア太平洋研究賞」受賞。

NEWS・イベント・書評等

受賞 2015年1月8日

『オランダ植民地体制下ジャワにおける宗教活動』(菅原由美 著)

第12回東南アジア史学会賞受賞。


書評・紹介 2014年8月6日

『オランダ植民地体制下ジャワにおける宗教活動』

【掲載媒体】『東南アジア研究 第52巻1号』(評者:青山亨氏)