全ての書籍 歴史・地理/大阪大学総合学術博物館叢書/シリーズ・叢書/経済・経営 佐治敬三“百面相”大阪が生んだ稀代の経営者
紙 版
「やってみなはれ」の精神、チャレンジを続けた敬三の多彩な顔を「百面相」として生き様を振り返ります。広告写真など多数収録。
出版年月 | 2019年10月31日 |
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ISBN | 978-4-87259-527-7 C1323 |
判型・頁数 | A4判・92ページ |
定価 | 本体2,200円(税込2,420円) |
在庫 | 在庫あり |
寿屋(現・サントリー)の二代目、佐治敬三。開高健、山口瞳らと仕掛けた広告、ノベルティ戦略で話題をさらい、生ビール戦争、ワインブームを巻き起こしながら、寿屋を大企業へ育てました。出征、身近な家族の死も度重なり、化学者となる夢ももちながら「やってみなはれ」の精神、チャレンジを続けた敬三の、経営者だけでない多彩な顔を「百面相」として、生き様を振り返ります。大阪大学総合学術博物館第13回特別展図録。
はじめに
序章 父・鳥井信治郎と寿屋
コラム1 ジャパニーズ・ウイスキーのレジェンド3/4 (松永和浩)
第1章 北摂を駆け、中之島で学ぶ少年
1 ゴンタ・佐治敬三
コラム2 池附と雲雀丘学園(松永和浩)
2 浪高生・佐治敬三
3 阪大生・佐治敬三
4 海軍技術士官・佐治敬三
コラム3 佐治敬三と有機化学(深瀬浩一)
第2章 市場に挑み、流行を生む経営者
1 啓蒙家・佐治敬三
2 宣伝マン・佐治敬三
3 ブレンダー・佐治敬三
4 挑戦者・佐治敬三
5 騎士・佐治敬三
6 財界人・佐治敬三
第3章 学術・研究になずみ、文化・芸術を愛でる教養人
1 研究所長・佐治敬三
2 美術館長・佐治敬三
3 音楽ホール館長・佐治敬三
4 文化財団理事長・佐治敬三
5 大旦那・佐治敬三
コラム4 大阪大学の醸造学・発酵工学研究とサントリー~ビール酵母の神泡的お話~(大政健史・金子嘉信)
終章 夢、大きく膨らませてみなはれ!
佐治敬三略年譜
主要参考文献
あとがき
松永和浩(マツナガ カズヒロ)
1978年、熊本県生まれ。博士(文学)。専門は日本中世史、酒史、大阪学。
2008年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。現在、大阪大学共創機構社学共創本部准教授。大阪大学適塾記念センター、同総合学術博物館、同大阪大学アーカイブズ兼任教員。主な著書に、『室町・戦国期研究を読みなおす』(共著、思文閣出版、2007年)、『ものづくり 上方“酒”ばなし』(編著、大阪大学出版会、2012年)、『室町期公武関係と南北朝内乱』(単著、吉川弘文館、2013年)、『新版 緒方洪庵と適塾』(共編著、大阪大学出版会、2019年)がある。
書評・紹介 2019年12月10日
『佐治敬三“百面相”大阪が生んだ稀代の経営者』(大阪大学総合学術博物館叢書17)
松永和浩(著)が、『人間会議』事業構想大学院大学出版部,2019年冬号の「環境と哲学の本棚」で紹介されました。