全ての書籍 医学・歯学・薬学 骨はどのようにしてできるか
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軟骨から骨ができる仕組みについて解説し、臨床面も含めて軟骨代謝の全体像が理解できるよう、基礎的な事実と研究業績を編み上げる。
出版年月 | 2000年02月 |
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ISBN | 978-4-87259-066-1 C3047 |
判型・頁数 | B5判・150ページ |
定価 | 本体4,000円(税込4,400円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
骨は軟骨からいかにして見事につくられるか,骨形成と血管新生との間にはいかに見事な調和が保たれているか.70年代初頭から世界に先駆けて軟骨代謝研究に取り組まれ.軟骨細胞の増殖・分化機構の研究で数多くの成果を挙げ,また多くの研究者を育成された著者が,軟骨から骨ができる仕組みについて平易に解説すると共に,内外の最新の成果を盛り込み,さらに骨折の治癒過程や骨粗髟症,関節症の病態など臨床面にも言及した“軟骨代謝研究の集大成”.
著者らの研究史を縦糸に,内外の研究者の業績を横糸にして編み上げられた格調ある書.
1. 序章
2. 軟骨組織
3. 軟骨組織の分類
4. 軟骨細胞
5. 軟骨基質
6. 軟骨単位(Chondron)
7. 軟骨の発生と成長
8. なぜ軟骨代謝・骨形成の研究を志したか?
9. 成長軟骨細胞培養系の確立と骨形成機構に関する生化学的研究
10. 軟骨細胞の分化モデル系に関する研究
11. 軟骨由来増殖分化制御因子の研究
12. コンドロモジュリンの同定
13. ChM-Iのコンドロモジュリン作用と血管新生抑制作用
14. ChM-Iの構造と機能
15. 軟骨細胞の分化過程における鍵となるサイトカインとその逐次発現
16. 頭蓋顔面の発育
17. 軟骨分化に関する最近の研究
18. 軟骨と疾病
19. 日本における軟骨(骨)をめぐる研究の歴史
20. 終章
21. 参考資料
鈴木不二男(スズキ フジオ)
1933年 大阪府豊中市に生まれる
1955年 大阪大学理学部化学科卒業
1960年 大阪大学大学院理学研究科(生物化学コース)修了
1961-1964年 カリフォルニア大学生化学部研究員(フルブライト委員会)
1974-1975年 ニューヨーク州立大学医学部客員教授
1977年 大阪大学歯学部教授(生化学講座)
1991年 白求恩医科大学(中国、吉林省長春市)名誉教授
1996年 大阪大学を定年退官
現在 大阪大学名誉教授
Editor-in-Chief, Journal of Bone and Mineral Metabolism
専門 生化学、細胞生物学
理学博士