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全ての書籍 社会教育・心理総記・一般 共生学宣言

紙 版

共生に関する個別研究が広がるなかで、そもそも共生とは何かを問う。大阪大学大学院人間科学研究科が宣言する新たな学問。

出版年月2020年03月26日
ISBN978-4-87259-708-0 C3030
判型・頁数 A5判・340ページ
定価本体2,500円(税込2,750円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

環境共生、人間共生、多文化共生など、「共生」に関するさまざまな個別研究が広がるなかで、「共生学」という新たな学問の開拓に挑戦する。「他者との出会い」「グローバリゼーション」という基礎的概念から出発し、高齢者、食と健康、フェミニズムと地域史、性教育と学校、国際協力、宗教と科学技術をめぐる共創、災害復興とボランティア、死者、潜在的な他者、植物といった共生にまつわる諸課題への実践を包含・体系化し「共生のフィロソフィー」「共生のサイエンス」「共生のアート」として整序する。大阪大学大学院人間科学研究科が宣言する「共生学」とは何か。『共生学が創る世界』(2016年刊)発展編。

はじめに
序章 私たちが考える共生学

第1部 共生学とはなにか

第1章 共生の相互作用的基盤とはなにか―違和感、不快感と不断の交渉
第2章 「共生」の位相を巡る思想史―小さな物語の横溢?大きな物語の欺瞞?

第2部 今を生きる

第3章 「地域共生社会」の再検討―高齢者を起点とする多世代共生の実践
第4章 フィールド栄養学からみた食と健康―インド・ヒマラヤ高地の遊牧民と難民を事例として
第5章 戦時性暴力と地域女性史―フェミニズムが支えるスピークアウト
第6章 なぜ子供たちが知らないままでいることを望むのか?―学校で包括的性教育を実施することの困難とその解決に向けて

第3部 ともに生きる

第7章 国際的支援と住民の自助を再考する―ケニア・スラムの無認可私立学校を事例として
第8章 共生社会に向けての共創―宗教と科学技術による減災のアクションリサーチから
第9章 共生のグループ・ダイナミックスとその技法―中越地震からの復興過程を通して

第4部 さまざまな共生のかたち

第10章 死者との共同体―記憶の忘却と存在の喪失
第11章 消滅というリアリティに向き合う―非人間的な存在とのかかわりをとらえなおす
第12章 共に治す―人新世における人間と植物の共生をめぐって

補論 共生学はどこからきて、どこにむかうのか

おわりに
執筆者紹介

志水 宏吉(シミズ コウキチ)

大阪大学大学院人間科学研究科共生学系未来共生学講座(共生社会論)・教授
教育社会学、教育文化・学校文化の比較研究、格差社会における教育の公正

河森 正人(カワモリ マサト)

大阪大学大学院人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座(地域創生論)・教授
地方創生、コミュニティ・イニシアチブ形成に関する国際比較、東アジアの高齢者福祉

栗本 英世(クリモト エイセイ)

大阪大学大学院人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座(コンフリクトと共生)・教授
アフリカ民族誌学、紛争の人類学的研究

檜垣 立哉(ヒガキ タツヤ)

大阪大学大学院人間科学研究科共生学系未来共生学講座(共生の人間学)・教授
人間学、現代フランス哲学、日本哲学、生命哲学

モハーチ・ゲルゲイ(モハーチゲルゲイ)

大阪大学大学院人間科学研究科・准教授
人類学、共生学、科学技術社会論。薬草の栽培および開発における人間と植物の共生における比較民族誌研究

木村友美(キムラユミ)

藤目ゆき(フジメユキ)

山本ベバリーアン(ヤマモトベバリーアン)

澤村信英(サワムラノブヒデ)

稲場圭信(イナバケイシン)

渥美公秀(アツミトモヒデ)

宮前良平(ミヤマエリョウヘイ)

山崎吾郎(ヤマザキゴロウ)

山本晃輔(ヤマモトコウスケ)

藤高和輝(フジタカカズキ)