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阪大リーブル 81

フィールド栄養学

世界の食と健康に挑む

木村友美

紙 版

食の選択や健康長寿は社会環境とどのように関わるのか。全世界20か所以上で調査をした筆者が提唱する「フィールド栄養学」。

出版年月2026年02月25日
ISBN978-4-87259-650-2 C1347
判型・頁数 四六判・308ページ
定価本体2,500円(税込2,750円)
在庫未刊・予約受付中(近刊)
内容紹介
目 次
著者略歴

「何を食べたら体に良いの?」「コレを食べたら免疫力アップ?」の常識を覆す――ヒマラヤ、パプア、高知県土佐町…世界の食と健康のフロンティアを旅する、新しい栄養学

様々な情報が飛び交う現代では、「正解」の食品への過度な期待が高まっている。栄養学は単なる食事の摂取や体への影響だけでなく、社会環境や人々の生活背景をふまえる必要がある。人々の暮らしのなかにある「食べること」と、それをとりまく様々な背景を総合的に研究対象とする新しい試み「フィールド栄養学」。全世界20か所以上で調査をしてきた著者が、世界で最も標高が高く食資源の乏しい自然環境のヒマラヤ高地、「地球最後の楽園」と謳われながら急激な近代化を迎えているニューギニア島西部、世界一の長寿国において多様な老いに触れることができる高知県土佐町を舞台に、食べること、それを取り巻く背景、健康長寿について考える。

第1章 栄養学と「健康」
1.そもそも栄養学って?
2.加齢のなかでとらえる「健康」
3.フィールド栄養学のはじまり

第2章 極限高所で暮らす人々の食と病と幸福―ヒマラヤ高地
1.最高地点でのメディカルキャンプ
2.チャンタン高原の遊牧民の暮らし
3.ラダックの都市と農村
4.高所対応と病のリスク
5.食の楽しみと幸福度

第3章 辺境地域における伝統食と社会の変化―ニューギニア島西部パプア
1.「ニューギニア高地人」の現在―高地ワメナ・ソロバ村
2.ソロバ村の暮らしと食
3.熱帯ジャングルと川の暮らし―沿岸部マピ・バデ村
4.主食の転換と生活習慣病
5.食の選択とサゴヤシの未来

第4章 超高齢社会日本の食と健康長寿―高知県土佐町
1.高知県土佐町でのフィールド医学
2.食の多様性と健康
3.高齢期の孤食
4.土佐町での「共食」の実践と成果
5.食を通じた介護予防の可能性

第5章 フィールド栄養学の試みから
1.三地域の比較からみえたこと
2.フィールドワークによってみえた「健康」のゴール
3.フィールド栄養学をはじめよう

木村友美(キムラユミ)

津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科 准教授
大阪大学大学院人間科学研究科 招へい准教授
博士(社会健康医学、京都大学)