全ての書籍 総記・一般/ 共生学が創る世界
紙 版
人間再生の可能性を求め、これからの生き方と新しい文明のあり方を探る。「共生学」という新たしい学問を提言する。
出版年月 | 2016年03月31日 |
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ISBN | 978-4-87259-542-0 C3030 |
判型・頁数 | A5判・290ページ |
定価 | 本体2,200円(税込2,420円) |
在庫 | 在庫あり |
人は一人だけでは生きられない.かといって,人がしっかり結びついていた古い共同体は戻ってこない.ばらばらの状態で世界を寄る辺なく漂う現代人にとって,生きる意味はどこにあるか.本書は,大阪大学大学院人間科学研究科の教員たちが,学生に向けて,人とモノ,人と自然,人と人,さらには人と死者をつなぐ共生(共に生きる)の方向に人間再生の可能性を求め,これからの生き方と新しい文明のあり方を探る.
はじめに (志水宏吉)
序 共生学は何をめざすか (河森正人・栗本英世・志水宏吉)
第Ⅰ部 共生のフィロソフィー
1 共生の人間学〈矛盾〉を生きること (檜垣立哉)
2 共生のドラマトゥルギー (藤川信夫)
3 格差社会と教育における公正 (志水宏吉)
4 共生社会におけるジェンダー公正 (山本べバリ‐・アン)
5 フェミニズムとマルチカルチュラリズム -「帝国のフェミニズムへの挑戦」から考える- (藤目ゆき)
6 国際協力とグローバル共生 (中村安秀)
7 異文化接触と共生 (宮原暁)
8 「敵」との共存-人類学的考察 (栗本英世)
第Ⅱ部 共生のサイエンス
9 多文化社会の心理学 (ドン・バイサウス)
10 高齢者における共生の重要性 (権藤恭之)
11 国際協力と人類学 (白川千尋)
12 腎臓ドナーは何を語るのか -医療技術と人体組織の経済をめぐる共生学的試論- (島薗洋介)
13 中国・中央アジアの健康格差と共生 (大谷順子)
14 現在の日本と世界における地域創世について (住村欣範)
15 霊長類のコンフリクトと共生 (山田一憲)
第Ⅲ部 共生のアート
16 利他主義と宗教のアクションリサーチ (稲葉圭信)
17 被災地における共生のグループ・ダイナミックス (渥美公秀)
18 多文化・異文化との共生 -『共通認識』を育み、心の壁を取り払え- (近藤佐知彦)
19 共生のためのコミュニケーション・ツールとしての音楽 (千葉 泉)
20 発展途上国の教育開発、国際協力、住民自立 (澤村信英)
21 ケアのコミュニティをつくる (河森正人)
あとがき (河森正人)
執筆者紹介
河森正人(カワモリ マサト)
河森正人
大阪大学大学院人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座(地域創世論) 教授
栗本英世(クリモト エイセイ)
栗本英世
大阪大学大学院人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座(コンフリクトと共生) 教授
志水宏吉(シミズ コウキチ)
志水宏吉
大阪大学大学院人間科学研究科共生学系グローバル共生学講座(共生社会論) 教授