紙 版
古代語はどのように使われてきたか、どのように構成されていたか、 現代語とどのように続くか、日本語の奥深さを発見。
出版年月 | 2017年03月15日 |
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ISBN | 978-4-87259-440-9 C1381 |
判型・頁数 | 四六判・268ページ |
定価 | 本体2,100円(税込2,310円) |
在庫 | 在庫あり |
古代の日本人はどんな言葉を使っていたのだろうか.現代日本語とどこでつながり,どこで切れているのだろうか.例えばツマ[妻・夫]とトモ[友・伴],モミチ[黄葉・紅葉]とカヘルテ[楓]などの類義語や,「ウマシ」「アハレ」などの語について,最新の研究の一端をわかりやすく述べる.好評を博した既刊『古代語の謎を解く』(大阪大学出 版 会,2010年 ) の 続 編 と して,Handai-Asahi中之島塾の講義の成果をまとめる.
第一章
現代語に続く類義語
一 ツマ[妻・夫]とトモ[友・伴]
二 ヒ[日]・ヨ[夜]、アサ[朝]・ユフ[夕]
三 モドル[戻・]とマダラ[斑]
四 トマル[止]・トドマル[留]
五 モミチ[黄葉・紅葉]とカヘルテ[楓]
第二章
一 音節の語構成要素
一 マ[真]とモ[最]
二 カ[処]・ク[処]・コ[処]
三 シ[風]とイ[息]
第三章
現代語に続く形容詞など
一 ヒ ロ シ
二 フ ト シ
三 ウ マ シ
四 ア ハ レ
蜂矢真郷(ハチヤ マサト)
蜂矢真郷
1946年生まれ。京都大学文学部卒業(文学科国語学国文学専攻)、同志社大学大学院文学研究科修士課程修了(国文学専攻)、博士(文学)〔大阪大学〕。現在、大阪大学名誉教授、中部大学教授。専門は、国語学(語構成、語彙史、古代語、形容詞)。1998年、第17回新村出賞受賞。萬葉学会元代表、国語語彙史研究会前代表幹事、国語文字史研究会代表。
主著:『国語重複語の語構成論的研究』[1998年、塙書房]
『国語派生語の語構成論的研究』[2010年、塙書房]
『古代語形容詞の研究』[2014年、清文堂出版]