カート

よく検索される書籍>市民のための世界史 改訂版帝国日本と地方財政調整制度サルトルアメリカ大統領図書館クビライと南の海域世界

全ての書籍 人文科学哲学・思想・宗教 ニーチェの歴史思想

ニーチェの歴史思想

物語・発生史・系譜学

須藤 訓任

紙 版

「物語(ストーリー)なきあとに歴史(ヒストリー)は可能か」若き日の問題作『悲劇の誕生』から最晩年の『道徳の系譜』や「ヴァーグナーの場合』まで,ニーチェ全著作を膨大な遺稿群も含めて隅々まで踏破し,ニーチェ思想のたどり着いた「偶然としての歴史」の方法論と射程の全貌を,大胆な理論構成と緻密なテクスト読解によって描きつくす.ついに明かされたその思想の秘密.

出版年月2011年12月01日
ISBN978-4-87259-389-1 C3010
判型・頁数 A5判・432ページ
定価本体5,200円(税込5,720円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

「物語(ストーリー)なきあとに歴史(ヒストリー)は可能か」若き日の問題作『悲劇の誕生』から最晩年の『道徳の系譜』や「ヴァーグナーの場合』まで,ニーチェ全著作を膨大な遺稿群も含めて隅々まで踏破し,ニーチェ思想のたどり着いた「偶然としての歴史」の方法論と射程の全貌を,大胆な理論構成と緻密なテクスト読解によって描きつくす.ついに明かされたその思想の秘密.

序文 歴史思想家としてのニーチェ

1 章 物語としての歴史-「悲劇の誕生」の思想圏
1 『悲劇の誕生』の形而上学的背景
2 ギリシャ古典悲劇の起源と衰亡
3 「ソクラテス」という人格
4 物語としての『悲劇の誕生』

2章 問題群としての「生に対する歴史の利と害について」
1 題名の問題
2 「正義」の問題
3 「動物」の問題

3章 「思考の発生史」、「習俗の倫理」、 「よきヨーロッパ人」
1 ソクラテス再考 ―アフォリズムの揺籃
2 「思考の発生史」と認識の意味
3 「習俗の倫理」
4 「持続性」の問題と「よきヨーロッパ人」

4章 認識者の系譜学 −「時代」という名の自己
1 『道徳の系譜学』の「系譜学」
2 「起源」と「現在」の癒着
3 「語源学」の物証
4 結語にかえて

5章 「歴史精神」とは何か −ニーチェとマッハ
1 問題の所在
2 「経済」という原理
3 「偶然」としての歴史
4 結語

6章 同時代の「根源」へ -『ヴァーグナ—の場合」を読む
1 Ernstということ
2 挑発としての『ヴァーグナーの場合』
3 「楽土」の「拡大鏡」
4 おわりに

(補論1)「転移」としての言語 −初期ニーチェの場合
(補論2)ニーチェの「正義」論再考
(補論3)ニーチェの「経済」思想
(穂論4)ヘーゲルとニーチェ −歴史をめぐって   

須藤 訓任(スドウ ノリヒデ)

大阪大学大学院文学研究科教授

NEWS・イベント・書評等

イベント 2022年4月1日

『ニーチェの歴史思想』須藤先生のオンライン講義が開催されます

『ニーチェの歴史思想―物語・発生史・系譜学』著者・須藤訓任先生がNHK文化センターにてオンライン講義「1年で知るニーチェ」を開催されます。申し込み受付中とのことですので、ご関心のある方はぜひご参加ください。

https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1248021.html