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日系移民社会における言語接触のダイナミズム

ブラジル・ボリビアの子供移民と沖縄系移民

工藤真由美森幸一 編著/山東功李吉鎔朴秀娟

紙 版

子供移民と沖縄移民に焦点を当て、日系移民社会における日本語、沖縄方言と現地語との言語接触と言語移行の動態を考察する。

出版年月2015年08月18日
ISBN978-4-87259-512-3 C3030
判型・頁数 A5判・318ページ
定価本体6,500円(税込7,150円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

ブラジル・ボリビアの3世代にわたる日系移民を対象として,日本語や沖縄方言と,ポルトガル語やスペイン語との言語接触と言語移行の動態(ダイナミズム)を,フィールドワークと文献の丹念な掘り起こし調査をもとに,社会的,文化的,心理的側面から考察する本格的かつ貴重な研究成果である.とりわけ子供移民(準二世),沖縄系移民という独特のアイデンティティ形成過程をもつ分析指標への着目は比類がない.

第1章 本書の目的と成果
 1.1本書の目的
 1.2本調査の特徴
 1.3 言語生活調査による成果
 1.4 日系移民社会における言語接触論が提起するもの
 1.5 今後の課題
第2章 本土系・沖縄系コミュニティーにおける言語生活調査
 2.1調査の概要
 2.2 調査コミュニティーの歴史
第3章 言語接触と言語移行の動態
 3.1言語能力意識の変遷
 3.2 言語使用意識の変遷
 3.3 言語機能と複合的アイデンティティー
第4章 子供移民と日系エスニック運動
 4.1葛藤の主体「準二世」
 4.2 世代意識と日本語教育
第5章 沖縄系移民と文化再活性化運動
 5.1戦後沖縄からの移民史
 5.2ブラジル沖縄系人のエスニックアイデンティティーの変遷
資料編
 Ⅰ 言語生活調査に関わる詳細データ
 Ⅱ パウリスタ新聞社編『日本・ブラジル人物交流事典』に掲載された「子供移民(15歳以下でのブラジル渡航)一覧」
 Ⅲ DVD-ROM で公開するボリビアの談話資料に関する説明
◎DVD-ROM付き
 ボリビア沖縄系移民社会の談話資料2015
 [話者および談話情報/談話音声文字化資料/談話音声ファイル]

工藤真由美(クドウ マユミ)

工藤 真由美
大阪大学名誉教授・特任教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学、博士(文学、大阪大学)。専門は、日本語学、言語接触論。主な著作は、『現代日本語ムード・テンス・アスペクト論』(2014 年、ひつじ書房、単著)、『複数の日本語』(2008年、講談社、共著)、『方言の文法』(2006 年、岩波書店、共著)。

森幸一(モリ コウイチ)

森 幸一
サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部教授。明治大学大学院政治学研究科修士課程修了、カンピーナス州立大学大学院社会人類学課程単位取得退学、博士(文学、東北大学)。専門は、文化人類学、沖縄(移民)研究。主な著作は、『ブラジル日本移民百年史第4 巻生活と文化編2』・『ブラジル日本移民百年史第5 巻総論・社会史論』(2013年、トッパン・プレス、共著)、『ブラジル日本移民百年史第1 巻農業編』(2012年、トッパン・プレス、共著)、Diálogos Interculturais Reflexões Interdisciplinarese Intervenções Psicossociais(2012 年、サンパウロ大学高等研究院、共著)、『ブラジル日本移民百年史第3 巻生活と文化編1』(2010 年、風響社、共著)。

山東功(サントウ イサオ)

山東 功
大阪府立大学21世紀科学研究機構教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学、大阪大学)。専門は、日本語学、日本思想史。主な著作は、『日本語の観察者たち宣教師からお雇い外国人まで』(2013 年、岩波書店、単著)、『唱歌と国語明治近代化の装置』(2008 年、講談社選書メチエ、単著)、『明治前期日本文典の研究』(2002 年、和泉書院、単著)。

李吉鎔(イ キリョン)

李 吉鎔
(韓国)中央大学校人文大学アジア文化学部副教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学、大阪大学)。専門は、社会言語学、日本語学。主な著作は、『사회언어학사전(社会言語学事典)』(2012 年、소통(ソトン)、共著)、『韓国人による日本社会言語学研究』(2006 年、おうふう、共著)、『社会言語学の展望』(2006 年、くろしお出版、共著)。

朴秀娟(パク スヨン)

朴 秀娟
神戸大学留学生センター専任講師。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学、大阪大学)。専門は、日本語学。主な著作は、「沖縄系2 世における言語生活史と日本語保持に関わる要因ブラジルとボリビアの沖縄系移民社会の場合」(2014 年、『阪大日本語研究』26、共著)、「類義形式「それほど」「そんなに」の一分析テクストタイプと極性の観点から」(2009 年、『日語日文学研究』69-1、単著)。