紙 版
ペリー提督も黒船に持参していた「日本誌」とその著者ケンペルについての研究をまとめる。
出版年月 | 1999年07月 |
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ISBN | 978-4-87259-064-7 C1023 |
判型・頁数 | 四六判・300ページ |
定価 | 本体3,500円(税込3,850円) |
在庫 | 在庫僅少 |
徳川綱吉を「偉大で卓越した支配者」と評したのはドイツ人医師で博物学者のケンペルである.彼は元禄期に来日し3度綱吉に謁見したが,その印象は通例の評価とは全く異なっている.
また,ケンペルの著書『日本誌』は,日本の社会・政治・宗教・動植物を観察,ヨーロッパ人の日本研究に大いに貢献した.
本書は,世界史の視点で元禄日本を見たケンペルについての最新の研究成果である.
"1章 序章:遥かなる目的地
[B.M.ボダルト=ベイリー]
2章 『日本誌』を書いたのは誰か
[B.M.ボダルト=ベイリー]
3章 日蘭仲介者への注解
ケンペルの日本人協力者
[P.v.d.フェルデ]
4章 失われた過去の習慣
日本の天皇についてのケンペルの奇妙な記述
[C.ブラッカー]
5章 ケンペルの名を得た植物
日本植物史についてのケンペルの研究
[W.ムンチック]
6章 『日本誌』史
ケンペル『日本誌』原稿の購入と出版
[D.マサレラ]
7章 イメージの変換
ケンペル『日本誌』に見られる挿し絵と版画
[J.シュマイサー]
8章 終章:探求心と知性の人びと
[D.マサレラ]
"
ベアトリス・M・ボダルト=ベイリー(ボダルト ベイリー ベアトリス)
オーストラリア国立大学太平洋アジア学研究所リサーチ・フェロー、神戸大学経済学部教授を経て、現在大妻女子大学教授
デレク・マサレラ(マサレラ デレク)
中央大学経済学部教授
中直一(ナカ ナオイチ)
1954年大阪府に生まれる
1978年東京大学教養学部教養学科(ドイツ科)卒
1980年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了
現在 大阪大学言語文化部助教授
小林早百合(コバヤシサユリ)
1961年奈良県に生まれる
1985年大阪外国語大学外国語学部英語科卒
1989-92年アムステルダム自由大学文学部史学科在籍
1998年大阪大学大学院言語文化研究所博士後期課程修了
現在 天理大学教養部専任講師(外国語教育担当)