紙 版
これから物理学を学び研究を志そうという人や、物理に興味をもつ一般の文系・理系の人びとを対象に書かれている。
出版年月 | 1994年10月 |
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ISBN | 978-4-87259-005-0 C1042 |
判型・頁数 | B5変判・216ページ |
定価 | 本体2,524円(税込2,776円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
本書は、これから物理学を学び研究を志そうという人や、物理に興味をもつ一般の文系・理系の人びとを対象に書かれている。必ずしも物理を専門としていない、いろいろな分野やレベルの人に、量子の世界の研究をわかってもらうために、かなり簡略に書いてある。さらに詳しく知りたい読者のために各章の終わりにいくつかの参考文献がのせてある。
●推薦の辞=日本物理学会 伊達宗行会長(当時)
教科書的なテキストとは違って,知的好奇心にあふれる人間がいかに自然を見つめ,これを理解してゆくか,その最前線をスケッチしようとの意図から生まれた物理への招待書である.“理科離れ”といわれる現代の若者の心に,自然を探求する素朴な喜びを呼び込もうとの率直な試みに賛意を表する.
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序文 (金森順次郎)
1章 新粒子を見つける(長島順清)
2章 謎の素粒子ニュートリノの正体を探る
(江尻宏泰)
3章 素粒子の統一理論(高杉英一)
4章 基礎理論の構築(吉川圭二)
5章 宇宙の構造と進化(池内了)
6章 X線で探るブラックホールの秘密(宮本重徳)
7章 半導体と新物質開発(邑瀬和生)
8章 極低温下の磁性(都福仁)
9章 レーザーで探る量子の世界(櫛田孝司)
10章 マススペクトロメトリーで探る巨大分子の世界
(松尾武清)
11章 物性物理学と宇宙地球科学(池谷元伺)
江尻宏泰(エジリ ヒロヤス)
大阪大学理学部教授/核物理研究センター長 理学博士
1958年 東京大学理学部物理学科卒業
1963年 東京大学大学院理学研究科(博士)
専門:素粒子核物理、ニュートリノおよびクォーク核物理
櫛田孝司(クシダ タカシ)
大阪大学理学部教授/理学部長 理学博士
1959年 東京大学工学部応用物理学科卒業
専門:光物性物理学、レーザー分光学
長島順清(ナガシマヨリキヨ)
大阪大学理学部教授 理学博士
1960年 東京大学理学部物理学科卒業
1965年 東京大学大学院理学研究科(博士)
専門:高エネルギー物理学、ニュートリノ天文学
高杉英一(タカスギエイイチ)
大阪大学理学部教授 Ph.D.
1968年 大阪大学理学部物理学科卒業
1970年 東京大学大学院理学系研究科(修士)
1975年 メリーランド大学大学院(博士)
専門:素粒子論、ニュートリノ物理、宇宙物理
吉川圭二(キッカワケイジ)
大阪大学理学部教授 理学博士
1959年 東京都立大学理学部物理学科卒業
1964年 東京大学大学院数物系研究科(博士)
専門:素粒子論
池内了(イケウチサトル)
大阪大学理学部教授 理学博士
1967年 京都大学理学部物理学科卒業
1972年 京都大学大学院理学研究科(博士)
専門:宇宙物理学、宇宙における構造形成の理論、観測的宇宙論
宮本重徳(ミヤモトシゲノリ)
大阪大学理学部教授 理学博士
1954年 大阪大学理学部物理学科卒業
1959年 大阪大学大学院理学研究科(博士)
専門:宇宙物理学、特にX線天文学
邑瀬和生(ムラセカズオ)
大阪大学理学部教授 理学博士
1961年 大阪市立大学工学部応用物理学科卒業
1963年 大阪市立大学大学院工学研究科(修士)
専門:物性物理学、半導体物理学(メゾスコピック物理学、アモルファス)
都福仁(ミヤコヨシヒト)
大阪大学理学部教授/低温センター長 理学博士
1959年 大阪大学理学部物理学科卒業
1966年 大阪大学大学院理学研究科(博士)
専門:磁性および低温物理学
松尾武清(マツオタケキヨ)
大阪大学理学部教授 理学博士
1966年 大阪大学理学部物理学科卒業
1968年 大阪大学大学院理学研究科(修士)
専門:マススペクトロメトリー、その基礎と応用
池谷元伺(イケヤモトジ)
大阪大学理学部教授 工学博士
1963年大阪大学工学部電子工学科卒業
1967年大阪大学大学院工学研究科(博士)
専門:格子欠陥物理、電子スピン共鳴、年代測定、地球物性、惑星科学、学際研究