紙 版
“Nature”と人間の関係を新しい角度から捉えなおした意欲的論考.
出版年月 | 1994年01月 |
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ISBN | 978-4-87259-004-3 C1098 |
判型・頁数 | A5判・314ページ |
定価 | 本体6,000円(税込6,600円) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
"イギリスロマン派の自然詩人ワーズワスにとっての〈自然〉とは….著者は『抒情民謡集』から長編詩『序曲』にいたる詩群を,〈詩心の運動〉力学と詩的直感力で主体的に読み切り,先行するワーズワス像にない,暗い深淵でうごめく奔放な想像力を有する詩人像を描く.
“Nature”と人間の関係を新しい角度から捉えなおした意欲的論考.
併せてD.トマスのロマン派的側面にも論及,ワーズワス的想像力が20世紀まで確かな命脈を保っていることを論証する."
1章 主観の深淵
—ワーズワスの心理空間と運動—
2章 音とヴィジョン
3章 「サイモン・リー」のパラドックス
4章 「ティンタン・アベィ」の構造
5章 「ジョアンナに」の構造
6章 「マイクル」における土地と自然
7章 老人詩「決意と独立」
8章 ディラン・トマスの回想詩
—「十月の詩」を中心に—
9章 「死への船出」
—ディラン・トマスの中心的主題—
付章 「プロスペクタス」
—もうひとつのマニフェスト—
宮川清司(ミヤガワ キヨシ)
1943年大阪府北河内郡に生まれる
1966年京都大学文学部英文学科卒業
1966-77年日本交通社公社勤務
1978年大阪教育大学大学院修士課程修了(英語教育学)
1980年大阪大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学)
大阪薬科大学専任講師を経て、現在大阪大学言語文化部教授