埴輪生産と古墳時代の王権構造
木村理 著
紙 版
最新の調査から埴輪を分析することで、王権中枢部の古墳群間や有力者の関係性を復元し、実証的で新たな王権像を提示する。
| 出版年月 | 2026年04月15日 |
|---|---|
| ISBN | 978-4-87259-858-2 C3021 |
| 判型・頁数 | B5判・358ページ |
| 定価 | 本体8,200円(税込9,020円) |
| 在庫 | 未刊・予約受付中 |

埴輪が明らかにする新たな古墳時代の王権像
古墳時代における有力者たちの関係性を明らかにするには、近畿中央部の大型古墳群の分析が重要であるが、従来の主な分析対象は副葬品などに限られていた。これに対し、本書では最も普遍的に存在する埴輪を取り上げ、編年・生産組織・生産流通・階層表象にかんする最新の研究成果を提示する。そのうえで、既往の副葬品研究や埋葬施設研究とも照らしながら、古市古墳群、百舌鳥古墳群、佐紀古墳群、馬見古墳群の実態を明らかにし、実証的で新たな王権像を提示する。
序章 埴輪研究の現状と本書の射程
第1節 古墳時代研究における埴輪研究の意義
第2節 埴輪研究の現状と課題
第3節 本書の目的と構成
第4節 編年・用語の整理
第1章 王権中枢地域における円筒埴輪の製作技法と編年
第1節 製作技法と規格からみた中期円筒埴輪の再検討
第2節 中期円筒埴輪の分類と編年
第2章 王権中枢地域の埴輪生産組織と工人移動
第1節 王権中枢古墳群における古墳内分析と埴輪生産組織
第2節 大型古墳群における古墳間分析と埴輪生産組織
第3節 近畿地方における埴輪工人の移動
第4節 王権中枢地域の埴輪生産組織
第3章 王権中枢古墳群の埴輪生産
第1節 大型前方後円墳における埴輪生産の継続性と系統
第2節 中型古墳の埴輪生産
第3節 小型古墳の埴輪からみた拠点的生産の再検討
第4節 王権中枢古墳群の埴輪生産
第4章 周辺地域における古墳築造と埴輪生産
第1節 古墳の築造動向と地域内での埴輪生産
第2節 埴輪の波及と地域間関係
第3節 周辺地域における古墳築造と埴輪生産
第5章 埴輪生産と古墳造営
第1節 円筒埴輪の段数構成と権力表象
第2節 円筒埴輪の樹立本数試算と生産画期
第3節 埴輪生産プロセスと古墳群の形成
第6章 埴輪生産の通時的展開と諸段階
第1節 畿内地域における古墳時代前期の埴輪生産
第2節 蓋形埴輪からみた古墳時代後期の埴輪生産
第3節 埴輪生産の変遷と諸段階
終章 埴輪生産と古墳時代の王権構造
第1節 本書の概要
第2節 埴輪からみた古墳時代の王権構造
第3節 埴輪からみた古墳時代史の再構築
第4節 今後の課題
参考文献
図表出典一覧
あとがき
索 引
木村理(キムラオサム)
1992年 茨城県水戸市生まれ
2017年~2020年 日本学術振興会 特別研究員(DCI)
2020年 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了 博士(文学)
2020年 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所アソシエイトフェロー
2022年 岡山大学文明動態学研究所文化遺産マネジメント部門 助教
2024年 大阪大学埋蔵文化財調査室 助教











