全ての書籍 阪大リーブル/総記・一般/社会 公文書をアーカイブする
紙 版電子版
記録物のすべては人の生きてきた証拠。うまく残して利用し、未来に向けて自分はどう生きるかをその中に見ることができる。
出版年月 | 2019年08月01日 |
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ISBN | 978-4-87259-638-0 C1336 |
判型・頁数 | 四六判・230ページ |
定価 | 本体1,800円(税込1,980円) |
在庫 | 在庫あり |
公文書というのは、国民には遠い存在のように思われるが、国の公文書は税金で作成され、重要とされるものはアーカイブとなり誰でも閲覧できる。本書では国や市町村の文書保存の仕組みをわかりやすく紹介。また身近な文書から科学的な記録までを上手に整理する方法、それを賢く利用する方法を提言する。記録物のすべては人の生きてきた証拠。未来に向けて自分はどう生きるかをその中に見ることができるかもしれない。
はじめに 公文書をアーカイブとして正しく残す
1 国と地方公共団体の公文書
国の公文書と国立公文書館
鳥取県公文書館の理念とその制度整備
板橋区公文書館の公文書移管と公開
2 さまざまな資料をアーカイブする
暮らしの中のアーカイブ
資料のかたちはいろいろ
*コラム*私のファミリーストーリー
3 21世紀のアーカイブの潮流
日本に紹介されたアーカイブ
アーカイブ(ズ)の登場
デジタル・アーカイブ
二一世紀のアーカイブ潮流
アーカイブ、残すということ
むすび これからのアーカイブにむけて
付録「アーカイブ」定義集成
4 アーカイブを維持する修復技術
日本の古文書に見られる劣化症状とは?
紙資料の修復技術ってどんなもの?
まずは健康診断してから処置方針を決める
じつは近現代の記録史料が危ない!
出土した一五〇年前の炭化アーカイブを救う!
バチカンでも活用される日本の古文書修復違法
あらためて日本の文書修復について考えること
*コラム*世界のアーカイブ修復現場から
5 科学技術・国際機関のアーカイブ
セルン施設とアーカイブ
仁科記念財団、仁科芳雄記念室の見学レポート
国際連盟に届いた日本の国連脱退の電報
*コラム*国連高等弁務官事務所でアーカイブを守る人々
おわりにーこれからのアーカイブに向けて
小川千代子(オガワチヨコ)
専門:文書館学・記録管理(所属:国際資料研究所)
菅真城(カンマサキ)
アーカイブズ学(大阪大学アーカイブズ)
大西愛(オオニシ アイ)
資料保存(大阪大学出版会)
書評・紹介 2021年1月27日
『公文書をアーカイブする-事実は記録されている』(著:小川千代子・菅真城・大西愛)
『アーカイブズ学研究』33号に書評が掲載されました。「本書は…アーカイブに興味を持ち、学びたいという読者に対し、非常にわかりやすく国内外のアーカイブ事情とアーカイブの多様性を紹介する良書である」(評者:中臺綾子氏=千葉県文書館)
書評・紹介 2019年10月9日
「公文書をアーカイブする」
「大阪大学アーカイブズ ニューズレター」第14号にて書評が紹介されました。(評者:阿部武司先生)