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阪大リーブル 10

ロシア 祈りの大地

津久井定雄有宗昌子 編集

紙 版

ロシアの多様な信仰のありさま,その周辺の複雑な状況を実感をもってうかびあがらせる

出版年月2008年12月
ISBN978-4-87259-247-4 C1314
判型・頁数 四六判・300ページ
定価本体2,100円(税込2,310円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

無神論の国ソ連からキリスト教国への変貌をとげたようにみえるロシアの現状を,多様な信仰のありさま,その周辺の複雑な状況を点描することにより,実感をもってうかびあがらせるロシアの心のスケッチ集.

はしがき 鐘楼のある風景‐序にかえて (有宗昌子)

第1部 大樹の正教、その広い影

1 今日のロシア正教会と国家 (ニコライ・シャブーロフ)
2 祈りの言語への思い‐教会スラヴ語からロシア語化への試み(有宗昌子)
3  ある戦争忌避者と母の「罪と罰」‐チュフライの映画『泥沼』を見て(前田恵)
4 トルストイの「破門」‐現代ロシアへの問いかけ(津久井定雄)
5 忘れられたカレリア語の聖書‐北辺の民族の悲哀(須佐多恵)

第2部 宗教マイノリティーの祈り

6 古儀式派の信仰に生きる人びと‐モスクワでのインタビューから(宮崎衣澄)
7 信仰と民族のはざまで‐ロシア人ユダヤ教徒のこれからの道(リュドミーラ・ジューコワ)
8 ウラジオストクのプロテスタント‐破壊のあとに生まれた絆 (松本かおり)

第3部 信仰の広がりとゆかり
9 二十世紀のグルジア正教の奇跡者たち (イルマ・ラティアニ)
10 イスラームはタタール人亡命者とともにロシアから (重親知左子)
11 日本文学のなかのニコライ堂‐東京空間への出現と埋没(上田恭寿)

あとがき/執筆者紹介

津久井定雄(ツクイ サダオ)

【刊行時】大阪大学教授(2008年まで)

有宗昌子(アリムネ マサコ)

【刊行時]大阪大学、同志社大学非常勤講師