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紙 版
オーストラリア史の地下水脈をめぐる一冊
出版年月 | 2007年12月 |
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ISBN | 978-4-87259-238-2 C1322 |
判型・頁数 | 四六判・220ページ |
定価 | 本体1,700円(税込1,870円) |
在庫 | 在庫あり |
見開き完結で楽しめる99の物語を旅しながら,古くて新しい国オーストラリアの日常生活に刻まれた地下水脈の歴史をたどる.「歴史」となった事実,消えていった「事実」.両者を分けるものに目を向けると,気づかなかった「今」が見えてくる.歴史家がユーモアたっぷりに語る,グローバル社会でのオーストラリアのあじわいかた.
1 ドンとパット
日曜のロースト/ブルースホール結婚/幽霊地名辞典
2 奪われた子供たち
山火事を待つ木々/先住民の虐殺?/テント大使館
3 流刑囚も立派な国民
ジェントルマンのスリ/流刑囚は最も優れた移民/アボリジナルの少年
4 美しい伝統を求めて
猫に紅茶を/中産階級の天国/羊の背にのった国
5 そして最後にアイリッシュ
国民的英雄ネッド・ケリー/ユリーカ砦の反乱/労働党とカトリックの同盟
6 マックカントリーの外には
伝説になったブッシュレンジャー/バークを知ればオーストラリアを知る
7 プライムミニスタとプレミアは同じ?
オーストラリアは連邦国家/アメリカズ・カップ
8 白豪主義から白人性へ
人口増大かそれとも滅亡か/世界一困難な語学試験
9 オーストラリア国旗とアボリジナル国旗のあいだ
オリンピックの女王 キャシーフリーマン/多文化主義は失敗したのか?
10 ナショナルシンボル
スポーツ・ナショナリズムの意味/王制か共和制か/ウールルーに登りますか
藤川隆男(フジカワ タカオ)
1959年生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリア研究、ホワイトネス・スタディーなどの研究を行う。