暴力の政治民族誌
現代マヤ先住民の経験と記憶
在庫あり
池田光穂 著/山福朱実 装画
A5判 368ページ 上製
定価5900円+税
ISBN978-4-87259-697-7 C3031
奥付の初版発行年月:2020年08月
内容紹介
中米グアテマラ高地のマヤ系先住民の1960~2000年代の経験による政治民族誌。
1847年グアテマラ共和国成立後、1944年の革命を経て、現代までに、彼らは政治的・経済的な影響に直面してきた。
なかでも内戦期(1961‐1996)の筆舌に尽くし難い暴力経験、葛藤にともなう変化が彼らの語りで再現される。
希少なラテンアメリカ地域研究の「政治民族誌」として政治暴力の研究手法にも扉を開く。
目次
第1章 人種と政治
第2章 伝統祭祀と社会
第3章 先住民共同体と経済
第4章 暴力の語りと証言
第5章 政治的暴力の諸相
第6章 先住民表象と国家
第7章 移民と難民
第8章 経済開発の寓話
第9章 地方分権と先住民
第10章 地方政治における紛争
第11章 フィールドワークを通して考えること
著者略歴
池田光穂(著)(イケダミツホ)
大阪大学COデザインセンター教授・センター長。
専門は文化人類学、医療人類学、中米民族誌学、コミュニケーションデザインなど。
著書に『実践の医療人類学』(世界思想社、2010年)、『看護人類学入門』(文化書房博文社、2010年)、編著に『認知症ケアの創造』(雲母書房、2010年)、『コンフリクトと移民』(大阪大学出版会、2012年)など。
山福朱実(装画 )(ヤマフク アケミ)
(上記内容は本書刊行時のものです。)





受賞・書評情報
2021年2月1日
『暴力の政治民族誌--現代マヤ先住民の経験と記憶』(著:池田光穂)
書評
IDE-JETROの『ラテンアメリカ・レポート』37巻2号(2021/2)に新刊紹介が掲載されています。「歴史的事件と関連づけられ、その都度再定義される「国民」かつ「先住民」との対話を追体験させてくれる」(評者:笛田千容先生=駒澤大学)
書評はリポジトリで公開されています。
HP
2021年1月22日
『暴力の政治民族誌--現代マヤ先住民の経験と記憶』(著:池田光穂)
書評
「図書新聞」1月30日号に書評が掲載されました。「先住民マヤの人々の様々な語りに耳を傾け…我々全員の歴史の中に位置付けることの必要性を訴える」(評者:吉村栄人先生=東北大学)
2020年10月28日
『暴力の政治民族誌―現代マヤ先住民の経験と記憶』
書評
池田光穂(著)を、『ラテンアメリカ時報』第63巻,第4号の8頁「ラテンアメリカ参考図書案内」にて、ご紹介いただきました。
HP