経部引用書から見た「説文解字繋傳」注釈考
在庫あり
坂内 千里 著
A5判 368ページ 上製
定価6900円+税
ISBN978-4-87259-458-4 C3087
奥付の初版発行年月:2014年02月
内容紹介
南唐徐の著した『説文解字繋傳』は、現存する中国最古の字書『説文解字』の全体を通して注釈を施した最初の著作であり、『説文解字』研究上重要なものでありながら、ほとんど研究されてこなかった。本書では『説文解字繋傳』を再評価するため、その評価に深く関わるとされる注釈中に多用される『書』『易』『論語』『詩』『春秋』などの書物の引用について考察し、特に注釈の方法・特徴を明らかにする。
目次
序章
第一節 『説文解字』について
第二節 『説文解字繋伝』について
第一章 引『爾雅』考
第一節 『爾雅』の引用状況
第二節 『爾雅』引用の目的
第三節 『爾雅』引用の特徴
第二章 引用数概況
第一節 「引用」取り扱い上の原則
第二節 各経書の総引用数
第三章 許叙「礼周官」考
第一節 「礼周官」の解釈
第二節 「易孟氏」・「書孔氏」・「詩毛氏」・「春秋左氏」の解釈
第四章 引『書』考
第一節 段注との比較
第二節 小徐本に於ける『書』の呼称
第三節 小徐本に於ける『書』引用の特徴
第五章 引『易』考
第一節 『易』注の引用
第二節 説解中の引用に対する扱い
第三節 呼称及び用語について
第六章 引『論語』考
第一節 『論語』引用の特徴
第二節 「孔子曰」について
第七章 引『詩』考
第一節 説解の引用に対する注釈について
第二節 三家詩について
第三節 毛伝に対する評価
第八章 引『春秋』考
第一節 「春秋」三伝について
第二節 説解中の引用に対する注釈
第三節 注釈の引用
第四節 そのほかの特徴
第九章 字書類の引用
第一節 小学類の引用について
第二節 『字書』の引用について
第三節 小徐注に於ける「俗」と「今」について
第十章 経書の引用から見た小徐注釈の特徴
第一節 概況
第二節 引用の目的
第三節 呼称
第四節 経書注釈の扱い
第五節 その他の特徴
終章
附:近現代説文学研究文献目
著者略歴
坂内 千里(著)(サカウチ チサト)
(上記内容は本書刊行時のものです。)
