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若年非正規雇用の社会学

太郎丸 博

紙 版電子版

小泉構造改革がもたらした非正規雇用の増大や格
差の根は深い.著者は言う.「非正規雇用につい
て研究するのは,その現状を正確に把握し,評価
し,状況を改善する策を知りたいからである」.な
ぜ非正規雇用は増加しているのか,正規・非正規
の間の移動障壁はなぜこんなに高いのか.理論と
データを積み重ね,社会階層論をもとに,急を要
するこの問題に大胆に踏み込む.テキストにも最
適.

出版年月2009年06月01日
ISBN978-4-87259-290-0 C3036
判型・頁数 四六判・208ページ
定価本体2,100円(税込2,310円)
在庫在庫僅少
内容紹介
目 次
著者略歴

小泉構造改革がもたらした非正規雇用の増大や格
差の根は深い.著者は言う.「非正規雇用につい
て研究するのは,その現状を正確に把握し,評価
し,状況を改善する策を知りたいからである」.な
ぜ非正規雇用は増加しているのか,正規・非正規
の間の移動障壁はなぜこんなに高いのか.理論と
データを積み重ね,社会階層論をもとに,急を要
するこの問題に大胆に踏み込む.テキストにも最
適.

第1章 問題の所在‐社会「問題」としての若年非正規雇用

1.社会問題としての若年非正規雇用
2.非正規雇用の定義
3.なぜ若者に注目するのか
4.本書の特徴と構成

第2章 社会階層としての非正規雇用‐なせ格差は存在するのか?

1.社会階層としての非正規雇用
2.賃金格差
3.満足度と階層帰属意識の違い
4.世代内移動障壁
5.結論
6.補論:賃金と意識回復の回帰分析

第3章 若年非正規雇用とジェンダー

1.問題:性別分業が女性フリーターを生み出すのか?
2.先行研究の検討:「自由」な選択としてのフリーター・ニート?
3.性別分業意識の指標
4.分析結果
5.考察
6.補論:対数線形モデルによる分析

第4 若年非正規雇用増加の背景‐景気回復が問題解決か?

1.4つの仮説
2.「失われた世代」はどの程度失われているのか?
3.議論
4.補論:1年刻みのコ—ホート分析

第5章 非正規雇用の国際比較‐どのような社会制度が必要か?

1.問題設定
2.収斂理論から比較制度分析へ
3.教育制度と若年非正規雇用
4.福祉レジームと非正規雇用
5.補論:若者の臨時雇用の趨勢

第6章 おわりに

1.最近の経済情勢と非正規雇用
2.今後の研究課題



太郎丸 博(タロウマル ヒロシ)

【刊行時】
大阪大学大学院人間科学研究科准教授を経て、2009年4月より京都大学文学研究科准教授