阪大リーブル2
日本文学 二重の顔
〈成る〉ことの詩学へ
在庫あり
荒木 浩 著
四六判 350ページ 並製
定価2000円+税
ISBN978-4-87259-235-1 C1393
奥付の初版発行年月:2007年04月
内容紹介
日本の古典文学や芸能のテクストを読解するとき,
読むものと読まれるもの,見ること,見えること,
見られることの間に,不思議な変化や変身がもた
らされ,古典の世界は新たな相貌を帯びてくる.
著者は二重,三重に多層化・多面化するテクスト
の深みに分け入り,そうすることで,その面白さ,
奥深さを読者に味わわせてくれる.私たちはいつ
のまにか,日本文学の魅力にとりつかれているの
に気づく.
目次
● 宝誌和尚像のもう一つの顔
● 『源氏物語』と『長恨歌』…秘匿の顔
● 『徒然草』の二層の「心」
● 明恵の夢をめぐって
● 南方、柳田、折口の交錯
● 落語という芸能と顔(枝雀、志ん生、文楽、円喬)
● 『今昔』『宇治拾遺』にみる二重の顔
● 『更科日記』『日本霊異記』の夢と現実
著者略歴
荒木 浩(著)(アラキ ヒロシ)
大阪大学大学院文学研究科教授
(上記内容は本書刊行時のものです。)
