書芸術の地平
その歴史と解釈
品切れ・重版未定
萱 のり子 著
B5判 284ページ 上製
定価8000円+税
ISBN978-4-87259-067-8 C3071
奥付の初版発行年月:2000年03月
内容紹介
「書」は,書き直しのない1回の所作によって線が引かれ,そこに形象ができる.近代的芸術として今日に生きている書を「書く」という行為から見るとき,新たな美が現れるのではないか.
書道家でもある著者の目は,伝統的作品の中に古代人が筆をもつ時の心の動きを読み,かなの生まれる様子を跡づけていく.
こうした視点から,日本は中国の文字や書をどのように受け入れ,どのように変容させたのか,そして書くという行為からますます離れていく現代人にとって,書の課題とは何かを提示している.
目次
1部 中国の書 造形理念/「自然」の実現/書の抽象性/筆意を読む
2部 かなの美の端緒/和歌と女手の結ぼれ/作品世界の形成/書表現の自律
3部 線と形象の営み書における線の意味/書と近代/作品の在りか/線・形象・時間
結 書くことからの問い 書くことへの問い
*索引 原色・単色図版つき
著者略歴
萱 のり子(著)(カヤ ノリコ)
(上記内容は本書刊行時のものです。)
