自然と詩心の運動
ワーズワスとディラン・トマス
品切れ・重版未定
宮川 清司 著
A5判 314ページ 上製
定価6000円+税
ISBN978-4-87259-004-3 C3098
奥付の初版発行年月:1994年09月
内容紹介
イギリスロマン派の自然詩人ワーズワスにとっての〈自然〉とは….著者は『抒情民謡集』から長編詩『序曲』にいたる詩群を,〈詩心の運動〉力学と詩的直感力で主体的に読み切り,先行するワーズワス像にない,暗い深淵でうごめく奔放な想像力を有する詩人像を描く.
“Nature”と人間の関係を新しい角度から捉えなおした意欲的論考.
併せてD.トマスのロマン派的側面にも論及,ワーズワス的想像力が20世紀まで確かな命脈を保っていることを論証する.
目次
1章 主観の深淵
—ワーズワスの心理空間と運動—
2章 音とヴィジョン
3章 「サイモン・リー」のパラドックス
4章 「ティンタン・アベィ」の構造
5章 「ジョアンナに」の構造
6章 「マイクル」における土地と自然
7章 老人詩「決意と独立」
8章 ディラン・トマスの回想詩
—「十月の詩」を中心に—
9章 「死への船出」
—ディラン・トマスの中心的主題—
付章 「プロスペクタス」
—もうひとつのマニフェスト—
著者略歴
宮川 清司(著)(ミヤガワ キヨシ)
(上記内容は本書刊行時のものです。)
