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未来志向の大学入試デザイン論
川嶋太津夫,スーザン・アルバーティン(SusanAlbertine),ジム・ローリンズ(JimRawlins),佐々木隆生,ブリギッテ・シテーガ(BrigitteSteger),パク・ピルソン(ParkPilson),田川千尋,林篤裕,山下仁司,井ノ上憲司,夏目達也,石倉佑季子 著/大阪大学高等教育・入試研究開発センター 編集
紙 版電子版
入試制度の歴史・政策から海外の状況、広報やDXの導入、評価の設計、書類・面接審査の実施方法など、最新の大学入試を詳述。
出版年月 | 2022年03月31日 |
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ISBN | 978-4-87259-750-9 C3037 |
判型・頁数 | A5判・320ページ |
定価 | 本体2,500円(税込2,750円) |
在庫 | 在庫あり |
「多面的・総合的評価による入学者選抜」の制度・戦略・業務を詳述
2021(令和3)年度入試より、大学入学共通テストが開始され、大学入試改革が進んでいる。様々な大学で「1点刻みのテスト成績のみに拠らない選抜」が検討、実施され、大学入学者選抜は複雑化している。こうした状況に対応するため、従来の大学の入試課ではない、大学入学者選抜を専門に研究・開発する部署や幅広い知見を持った専門職員(アドミッション・オフィサー)の養成が急務となってきた。
大阪大学高等教育・入試研究開発センターでは、2016(平成28)年度から2021(令和3)年度まで「多面的・総合的な評価への転換を図る入学者選抜改善システム構築事業」に取り組み、2021年度からは、大学入試の専門家養成を目指した履修証明プログラムを開始した。
本書では、これらの事業による調査・研究やプログラムの内容をもとに、新たに論考を加え、日本の大学入試の「ニューノーマル」を提示する。大学入学者選抜の歴史・政策、海外の状況、最新動向、入試広報やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の導入、問題作成、多面的・総合的評価の設計、書類・面接審査の実施方法などを具体的・応用的に示す。
大学入学者選抜に携わる大学教職員、進路指導を担う高校教員必携。大学入試の在り方を考えなおす契機ともなる一冊。
巻頭言(川嶋太津夫)
刊行に寄せて(スーザン・アルバーティン、ジム・ローリンズ)
I 高大接続改革の歴史と展望
第1章高大接続改革の現在と展望(川嶋太津夫)
第2章大学入試の変遷と多様化(佐々木隆生)
II 世界の入学者選抜に見る多面的・総合的評価
第3章アメリカの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(ホリスティックアプローチ)(ジム・ローリンズ)
第4章イギリスの大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(カレッジ単位での選抜)(ブリギッテ・シテーガ)
第5章韓国の大学に学ぶ総合的入学者選抜方法(学校生活記録簿による多面的評価)(パク・ピルソン)
第6章フランスの大学入試 バカロレア試験と高等教育登録システム(田川千尋)
III 大学入試設計と入試募集広報
第7章日本の入試制度概論(林篤裕)
第8章入試広報と広報戦略の立案(山下仁司)
第9章入試設計の進め方(井ノ上憲司)
第10章入試業務におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)(井ノ上憲司)
IV 多面的・総合的評価の方法論
第11章アドミッション・ポリシーの設定(山下仁司)
第12章アドミッション・ポリシーからの評価ルーブリック作成(山下仁司)
第13章合否決定アルゴリズムに関する検討(山下仁司)
第14章書類審査の実際と進め方(山下仁司)
第15章面接審査はどのように進めるか(山下仁司)
第16章入試専門家が知っておくべきテスト理論・テスト分析方法(山下仁司)
第17章入試の妥当性を確認する追跡調査の方法論(山下仁司)
V 入試専門家の育成論
第18章米国・韓国における入試専門職の状況(川嶋太津夫)
第19章国内における入試専門家育成の動向(夏目達也)
第20章入試専門家育成のためのカリキュラム試案(石倉佑季子)
索引
川嶋太津夫(カワシマ タツオ)
大阪大学高等教育・入試研究開発センター長、大阪大学特任教授(常勤)
スーザン・アルバーティン(SusanAlbertine)(スーザン アルバーティン)
大阪大学高等教育・入試研究センター 特任教授(2017~2019 年)、Former English Professor and Dean of Humanities and Social Sciences, College of New Jersey, USA、Former Vice President of the Association of American Colleges and Universities(AAC&U)
ジム・ローリンズ(JimRawlins)(ジム ローリンズ)
大阪大学高等教育・入試研究センター 特任教授(2017~2019 年)、Associate Vice Chancellor for Enrollment Management, University of California San Diego, USA (2022.2~)、Assistant Vice President and Director of admissions, University of Oregon, USA (~2022.1)、Former President, National Association for College Admission Counseling (NACAC)
佐々木隆生(ササキ タカオ)
北海道大学名誉教授
ブリギッテ・シテーガ(BrigitteSteger)(ブリギッテ シテーガ)
Senior Lecturer in Modern Japanese Studies, University of Cambridge, UK
パク・ピルソン(ParkPilson)(パク ピルソン)
Professor, Department of Forest Sciences, College of Agriculture and Life Sciences, Seoul National University, Korea
田川千尋(タガワ チヒロ)
大阪大学全学教育推進機構准教授
林篤裕(ハヤシ アツヒロ)
名古屋工業大学 大学院 教授,アドミッションオフィス オフィス長
山下仁司(ヤマシタ ヒトシ)
大阪大学高等教育・入試研究開発センター教授
井ノ上憲司(イノウエ ケンジ)
大阪大学高等教育・入試研究開発センター特任講師
夏目達也(ナツメ タツヤ)
名古屋大学名誉教授
石倉佑季子(イシクラ ユキコ)
国際教育交流センター准教授(高等教育・入試研究開発センター兼任)
大阪大学高等教育・入試研究開発センター(オオサカダイガクコウトウキョウイクニュウシケンキュウカイハツセンター)
受賞 2024年1月30日
大学教育学会「注目の一冊」に選ばれました
大阪大学 高等教育・入試研究開発センター 編『未来志向の大学入試デザイン論』が、大学教育学会の「注目の一冊」に選定されました。激変する大学入試システムの大枠・考え方を理解しておきたい入試・入試対策ご関係の皆様におすすめの本です。
https://jacue.org/article/misc/books/book_20240126
受賞 2023年6月14日
『未来志向の大学入試デザイン論』が大学教育学会認定図書に!
本書が大学教育学会の認定図書「JACUEセレクション2023」に選ばれました。「大阪大学の高等教育・入試研究開発センターが2016~21年度に実施した調査研究事業の成果…実践経験が豊富な本センターならでは…入試担当者が参考にするべき事項が多岐にわたって記述されていて、その内容は質が高く、一般の読者にもわかりやすい」
https://jacue.org/article/activity/selection/selections
書評・紹介 2022年9月15日
『未来志向の大学入試デザイン論』が日本教育新聞に掲載
小会刊『未来志向の大学入試デザイン論』の書評が、『日本教育新聞』9月12日号に掲載されました。 「入試専門家について関心のある方だけでなく…高校の進路指導担当の先生方にとっても、有益な本ではないだろうか」
https://www.kyoiku-press.com/post-248653/