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漂流の演劇

維新派のパースペクティブ

未刊・予約受付中
永田 靖 編者/市川 明,アンドリュー・エグリントン (Andrew Eglinton) 著/エグリントンみか 翻訳/須川 渡,細馬宏通,福島祥行,古後奈緒子,橋爪節也,小林昌廣,コディ・ポールトン(M. Cody Poulton),加藤瑞穂,家成俊勝,酒井隆史,若一光司,林慎一郎,五島朋子,塚原悠也 著
四六判 484ページ 並製
定価2800円+税
ISBN978-4-87259-693-9 C1074
奥付の初版発行年月:2020年08月

内容紹介
目次
著者略歴

内容紹介

大阪を拠点に活動してきた劇団「維新派」について、研究者や演劇人、建築家らによって多角的な視点から考察した書。演劇史、美術史(特に関西の前衛芸術)における維新派の立ち位置を分かりやすく概説するばかりではなく、維新派の文学的価値や音楽や言語・身体論、都市論からもその魅力に迫る。維新派の記憶と歴史を様々なかたちで後世に引き継ぐべく、維新派を読み解くひとつの鍵として提示し、理解を深める書を目指す。 

目次

序  松本雄吉とその演劇

[Ⅰ 劇場×芝居]

維新派のアジア ―『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を中心に―  (永田靖)
維新派と一九二〇年代のドイツ・アヴァンギャルドたち  (市川明)
方向/演出を模索する ―地図化、物質性、演劇生態―  (アンドリュー・エグリントン/エグリントンみか翻訳)
場所との対話 ―劇団維新派のサイトスペシフィック・パフォーマンス―  (須川渡)

[Ⅱ 音楽×言語]

『呼吸機械』(二〇〇八) ―声とスケールの劇―  (細馬宏通)
すれちがいの意味論 ―維新派のことばと相互行為―  (福島祥行)
記録メディアとしてのパフォーマンス台本に関する試論 ―維新派『nostalgia』の上演台本の創造性―  (古後奈緒子)

[Ⅲ 時代×都市]

瞳は精神よりも欺かれることが少ない ―大阪と美術家/松本雄吉の周辺をめぐって―  (橋爪節也)
立ち続けることの快楽 ―芸能史から見た維新派―  (小林昌廣)
No Country for Old Men ―海外の視点から見た維新派―  (コディ・ポールトン)
美術と演劇の間 ―具体美術協会と維新派との接点をさぐる―  (加藤瑞穂)
焼酎の入った透明の瓶  (家成俊勝)
「わたしはこの町を知らない」 ―松本雄吉とノスタルジー―  (酒井隆史)

[Ⅳ 旅×松本雄吉]

ストリップ小屋の楽屋で熱中した、松ちゃんの「漢字当てゲーム」 ―松本雄吉との出会い、そして『日本維新派』―  (若一光司)
踊ろう、朝まで、その地図で。 ―演出家・松本雄吉(作品『PORTAL』を通じて)―  (林慎一郎)
幻の維新派天草公演 ―松本雄吉の帰郷―  (五島朋子)
様々な「所作」に関する断片的な記憶について  (塚原悠也)

あとがき
執筆者紹介 

著者略歴

永田 靖(編者)(ナガタ ヤスシ)
鳥取女子短期大学助教授を経て、現在、大阪大学大学院文学研究科教授、IFTR国際演劇学会アジア演劇WG代表。専門は演劇学、近現代演劇史。主に日本・アジア地域の演劇接触の研究と研究ネットワークの構築を行っている。共編著に『記憶の劇場―大阪大学総合学術博物館の試み』(大阪大学出版会、二〇二〇)、 Modernization of Asian Theatres (Springer, 2019)、Transnational Performance, Identity and Mobility in Asia(Palgrave, 2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(森話社、二〇一七)、共著にAdapting Chekhov The Text and its Mutations(Routledge, 2013)、The Local Meets the Global in Performance(Cambridge Scholars Publishing, 2010)、『アヴァンギャルドの世紀』(京都大学学術出版会、二〇〇一)、翻訳に『ポストモダン文化のパフォーマンス』(国文社、一九九四)等、多数。

市川 明(著)(イチカワアキラ)
近畿大学助教授、大阪外国語大学外国語学部教授を経て、大阪大学大学院文学研究科教授。退職後、大阪大学名誉教授。ブレヒト、ハイナー・ミュラーを中心にドイツ現代演劇を主に研究。編著に「ブレヒトと音楽」シリーズの『ブレヒト 詩とソング』(花伝社、二〇〇八)、『ブレヒト 音楽と舞台』(同、二〇〇九)など。個人訳によるドイツ語圏演劇翻訳シリーズ全二十巻のうち第五巻『アンドラ』(松本工房、二〇一八)までを刊行。多くのドイツ演劇を翻訳し、上演し続けている。日本演劇学会理事。

アンドリュー・エグリントン (Andrew Eglinton)(著)(アンドリューエグリントン)
甲南女子大学文学部英語文化学科専任講師。演劇批評家・翻訳家。専門は演劇、パフォーマンス・スタディーズ。特に、現代演劇におけるデジダル・ドキュメントと、日本女性の移動・移民と舞台芸術表象に関する二つの科研費プロジェクトを遂行している。英字新聞『ジャパン・タイムス』寄稿者。

エグリントンみか(翻訳)(エグリントンミカ)
神戸市外国語大学外国語学部英米学科教員。演劇批評家・翻訳家・ドラマターグ。

須川 渡(著)(スガワワタル)
福岡女学院大学人文学部講師。大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。専門は演劇学。主に東北地方の農村を中心とした戦後日本の地域演劇について調査研究を行っている。主な論文に「民話劇の系譜―劇団ぶどう座・川村光夫『うたよみざる』を中心に」(『演劇学論集』第五十号、日本演劇学会、二〇一〇)、「「役者子ども」のもつ想像力―秋浜悟史『幼児たちの後の祭り』と『ロビンフッド劇』をめぐって」(『待兼山論叢』第四十四号、待兼山藝術学会、二〇一〇)がある。

細馬宏通(著)(ホソマヒロミチ)
早稲田大学文学学術院教授、滋賀県立大学人間文化学部名誉教授。専門は人間行動学。相互行為場面における声と身体の時間構造の分析を行う一方、さまざまなジャンルの作品批評も行っている。主著に『二つの「この世界の片隅に」』『絵はがきの時代』『浅草十二階』(青土社)、『介護するからだ』(医学書院)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮社)、『うたのしくみ』(ぴあ)、『今日の「あまちゃん」から』(河出書房新社)他多数。編著に『ELAN入門』(ひつじ書房)。

福島祥行(著)(フクシマヨシユキ)
大阪市立大学大学院文学研究科教授。専門は、相互行為論、言語学習、外国語教育、フランス言語学、境界論、コミュニティ創発。人と人との関わりについて、言語、教育‐学習、演劇などをフィールドとして学んでいる。最近の業績は、「地域防災劇団の演劇公演を通じた社会的レジリエンスの創発による防災・減災のこころみ」『都市防災研究論文集 5』(大阪市立大学都市防災教育研究センター、二〇一八)、「グループ・ワークにおけるふりかえりの生成―フランス語初級クラスの相互行為分析から」『Revue Japonaise de Didactique du Français 11-1・2』(日本フランス語教育学会、二〇一六)、「都市・境界・アート―コミュニケーション空間の相互行為的生成について」『URP GCOE DOCUMENT 13』(水曜社、二〇一二)など。大阪市内で二十五年連続テント野外劇をおこなった浪花グランドロマン代表、および地域防災劇団スミヨシ・アクト・カンパニー代表。

古後奈緒子(著)(コゴナオコ)
大阪大学大学院文学研究科准教授。大阪アーツカウンシル委員。専門は、舞踊史・舞踊理論研究。二〇〇〇年より京阪神の上演芸術のフェスティバルに記録、批評、翻訳、アドバイザー等で関わる。論文「ホーフマンスタールの舞踊創作における異質性/他者性の作用」(『近現代演劇研究』第六号、二〇一七)、「マイノリティのパフォーマンスを引き出すメディア空間―『フリークスター3000』にみる空間の多重化」(『a+a美学研究』第十号、二〇一七)、「批判的反復による失われた舞踊遺産のアーカイヴ」(『舞台芸術』第二十一号、二〇一八)他。

橋爪節也(著)(ハシヅメセツヤ)
東京藝術大学美術学部助手から大阪市立近代美術館建設準備室主任学芸員を経て大阪大学総合学術博物館教授、大学院文学研究科(兼任)。前大阪大学総合学術博物館長。専門は日本・東洋美術史。著書に『橋爪節也の大阪百景』(創元社、二〇二〇)、編著に『大大阪イメージ─増殖するマンモス/モダン都市の幻像』(創元社、二〇〇七)、監修に『木村蒹葭堂全集』(藝華書院)など。

小林昌廣(著)(コバヤシマサヒロ)
京都造形芸術大学教授を経て、現在、情報科学芸術大学院大学教授。専門は身体論、医学哲学、表象文化論など。近年は古典芸能の批評史について研究をしている。主著に『病い論の現在形』(青弓社、一九九三)、『「医の知」の対話』(中川米造との対談、人文書院、一九九五)、『伝統芸能ことはじめ』(京都芸術センター、二〇一八)など多数。医学・哲学・芸術の三角形の中心に「身体」を据え、独自の身体論を構築している。

コディ・ポールトン(M. Cody Poulton)(著)(コディポールトン)
ヴィクトリア大学太平洋アジア学科教授(カナダ)。PhD (トロント大学)。専門は日本の近・現代演劇。二〇一五年から二〇一六年にかけてベルリン自由大学のInterweaving Performance Cultures(織り交ぜる芸能文化)研究所のフェロー。主な出版物はSpirits of Another Sort: The Plays of Izumi Kyōka (『類の異なった精霊たち・泉鏡花の戯曲』、二〇〇一)、A Beggar’s Art: Scripting Modernity in Modern Japanese Drama, 1900–1930 (『乞食芸・日本の近代を脚本する』、二〇一〇)、The Columbia Anthology of Modern Japanese Drama (『コロンビア大学近・現代日本戯曲集』。トマス・ライマー、毛利三弥と共編、二〇一四)など。翻訳は歌舞伎から別役実、唐十郎、平田オリザなど現代演劇まで多数。

加藤瑞穂(著)(カトウミズホ)
芦屋市立美術博物館学芸員(一九九三~二〇一一)を経て現在、大阪大学総合学術博物館招へい准教授。専門は近現代美術史。カナダの研究者と共同企画した Electrifying Art: Atsuko Tanaka 1954–1968(二〇〇四~二〇〇五)で、翌年2004–05 AICA-USA[国際美術評論家連盟アメリカ支部]アワード「ニューヨーク市内で開かれた美術館での個展部門」第二席。『復刻版具体』(藝華書院、二〇一〇)の監修と別冊の執筆に携わる。近年の共同企画展として Atsuko Tanaka. The Art of Connecting(国際交流基金主催、二〇一一~二〇一二)。近年の共編著として『戦後大阪のアヴァンギャルド芸術』(大阪大学出版会、二〇一三)。二〇一五~二〇一八年度、三回にわたるシンポジウム「『具体』再考」シリーズ(学術研究助成基金助成金基盤研究(C)課題番号16K02266)を企画開催。

家成俊勝(著)(イエナリトシカツ)
関西大学法学部卒。大阪工業技術専門学校夜間部卒。二〇〇四年、赤代武志とdot architectsを共同設立。京都造形芸術大学空間演出デザイン学科教授。アート、オルタナティブメディア、建築、地域研究、NPOなど、分野にとらわれない人々や組織が集まる大阪のコーポ北加賀屋を拠点に活動。代表作として、個人住宅No. 00(二〇一一)、Umaki Camp(二〇一三、小豆島)、千鳥文化(二〇一七、大阪)などがある。第十五回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(二〇一六)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。第十五回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(二〇一六)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。

酒井隆史(著)(サカイタカシ)
大阪府立大学大学院人間社会学研究科教授。専門は社会思想史、都市文化論など。著書に、『通天閣―新・日本資本主義発達史』(青土社、二〇一〇)、『自由論(完全版)』(河出文庫、二〇一九)、『暴力の哲学』(河出文庫、二〇一五)がある。

若一光司(著)(ワカイチコウジ)
大阪府豊中市出身。作家・画家。『海に夜を重ねて』で一九八三年度の文藝賞を受賞。小説のほかノンフィクションや評論も手がけ、趣味の化石採集での著書もある。アジア情勢や人権問題に精通しており、テレビ出演も多い。『ペラグラの指輪』・『自殺者の時代』・『毒殺魔』など著書多数。

林慎一郎(著)(ハヤシシンイチロウ)
演劇ユニット極東退屈道場主宰。北海道函館市出身。京都大学総合人間学部卒。劇作家・演出家。大阪市立咲くやこの花高校演劇科講師。二〇〇七年、極東退屈道場を結成。都市とそこで暮らす人々の姿を取材し、その断片をつなぎ合わせることで現代都市神話ともいわれる作品群を作り続けている。演劇の普及活動にも積極的に取り組み、戯曲塾・伊丹想流私塾の師範を長年に渡って務めた他、劇場・学校での演劇創作のワークショップも多く行なっている。代表作に、『サブウェイ』(第十八回OMS戯曲賞大賞)、『タイムズ』(第二十回同特別賞)がある。松本雄吉が演出した『PORTAL』は第六十一回岸田國士戯曲賞にノミネートされた。

五島朋子(著)(ゴトウトモコ)
鳥取大学地域学部国際地域文化コース教授、地域学部附属芸術文化センター長。専門はアートマネジメント。地方自治体職員や劇団制作といった経歴を踏まえ、現在は、主に地域における演劇活動や劇場のあり方、高齢者の演劇活動についての調査研究を行っている。論文に「創造集団が運営する劇場と地域住民の関係構築に関する考察」(『アートマネジメント研究』美学出版社、二〇一七)、「地域主権時代の公共劇場を担う専門人材に関する考察」(『文化経済学』、二〇一三)等。大学と地域のまちづくりや芸術関係組織と連携し「ワークショップデザイナー育成プログラム」や「地域を知り、地域で実践するためのアートマネジメント講座」などの事業を実施している。

塚原悠也(著)(ツカハラユウヤ)
contact Gonzo主宰。関西学院大学大学院文学研究科美学専攻修士課程修了。二〇〇二年より大阪に拠点を構えたNPO法人ダンスボックスで運営スタッフとして活動。「新世界アーツパーク」で様々なイベントやライブを目撃。そこで出会ったダンサー垣尾優と二〇〇六年にcontact Gonzoを結成し、その後様々なメンバーが合流、現在は集団として活動しパフォーマンス作品だけでなく映像、写真、インスタレーションの製作など活動は多岐にわたる。個人の名義として丸亀市猪熊弦一郎現代美術館でのパフォーマンス企画「PLAY」に参加し三年連続する三部作の作品を発表。現在は、京都市立芸術大学彫刻学科非常勤、なにわ橋駅併設アートエリアB1と京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENTにおいてそれぞれ共同ディレクターを務める。

(上記内容は本書刊行時のものです。)