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全ての書籍 社会教育・心理 続・対話の場をデザインする

続・対話の場をデザインする

安全な社会をつくるために必要なこと

八木 絵香

紙 版電子版

2005年JR福知山線事故「空色の会」の対話記録。人々は対話の場で何を語ったのか。事故や災害から回復するための対話とは。

出版年月2019年04月25日
ISBN978-4-87259-582-6 C3036
判型・頁数 四六判・262ページ
定価本体2,200円(税込2,420円)
在庫在庫あり
内容紹介
目 次
著者略歴

2005年JR福知山線事故の「空色の会―JR福知山線事故・負傷者と家族等の会」の対話記録。被害者同士、被害者とJR西日本社員、被害者と別の事故の被害者、事故調査専門家と被害者、さまざまな関係にある人々は対話の場で何を語ったのか。こうした対話はどのような意味をもち、被害者はどのように癒されていくのか。前著で原子力をめぐる対話を展開した著者が見つめる、事故や災害から回復するための対話とは。

第1章 JR福知山線事故——負傷者とその家族

1. JR福知山線事故と空色の会「JR福知山線事故・負傷者と家族等の会」

2. 空色の会と<わたし>の出会い

3. ある日突然「被害者」とよばれるようになるということ


第2章 「被害」とは何か、「回復」とは何か

1. 被害者の孤立—そこから始まった被害者の自助ネットワークづくり

2. 負傷者とその家族であるということ

3. 対話を通じた視点の交錯―自らの経験の客体化にむけて―


第3章 専門家と被害者の「交点」から安全を考える

1.公的事故調査機関の成立と、被害者のかかわりの萌芽

2.被害者の声に応答することの意味 
      
3.専門家の視点と被害者の視点の「交点」

  
第4章 対話を通じて「事故現場」のあり方を考える

1.事故現場保存までの経緯
    
2.何が問題となるのか、何が必要なのか

3.事故現場をめぐる「少人数の場」という取り組み

    
第5章 媒介の専門家であるということ

1.対話の場をつくる実践者に必要なこと

2.「二・五人称の視点」をもつ専門家として


おわりに


付録 本書の内容に関連するJR西日本、空色の会を中心とした出来事

八木 絵香(ヤギ エコウ)

1972年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了 博士(工学)。
大阪大学COデザインセンター准教授。

早稲田大学大学院人間科学研究科修了後、民間シンクタンクにおいて、災害心理学研究に従事。多数の事故・災害現場調査を行う。2002年~2005年、東北大学に社会人大学院生として在籍。原子力立地地域を中心に、市民と専門家が対話する場(対話フォーラム)を企画・運営、現在に至る。現在は、社会的にコンフリクトのある科学技術の問題について、立場や利害の異なる人同士が対話・恊働する場の企画、運営、評価を主な研究テーマとしている。

NEWS・イベント・書評等

書評・紹介 2021年1月5日

『続・対話の場をデザインする 安全な社会をつくるために必要なこと』

「災害と共生」第4巻第1号(2020年9月)に書評が掲載されました。評者:矢守克也先生(京都大学防災研究所) 


書評・紹介 2020年5月28日

続・対話の場をデザインする

『読売新聞』(大阪本社版夕刊)に、著者八木絵香先生の紹介記事が掲載されました。