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楽園に死す 

アメリカ的想像力と<死>のアポリア

在庫あり
渡邉克昭 著
A5判 546ページ 上製
定価7100円+税
ISBN978-4-87259-509-3 C3097
奥付の初版発行年月:2016年01月

内容紹介
目次
著者略歴

内容紹介

自由と幸福を追求する「楽園」アメリカにおいて、小説家たちは<死>のアポリアにどのように向き合ってきたのか。現代アメリカ文学を代表するへミングウェイ、ベロー、バース、パワーズ、エリクソン、デリーロに焦点を絞り、デリダやドゥルーズを援用しつつ分析する。歴史、文化が文学と織りなす影響関係など、ポストモダン文学研究としての深まりも感じさせる。ノーベル文学賞候補と目されるドン・デリーロに関する本邦初の本格的な論考。 

目次

はじめに <死>をめぐるアポリア -「共和国の亡霊」

序章 開かない扉、届かない手紙

I 喪服の似合うベロー
 第1章 この〈死〉を掴め ―『この日を掴め』のパルマコン、タムキン
 第2章 老人をして死者を葬らせよ ―『サムラー氏の惑星』における「盲者の記憶」
 第3章 贈与の死、〈死〉の贈与 ―蘇る『フンボルトの贈り物』
 第4章 重ね書きされる身体 ―『学生部長の一二月』における喪のエクリチュール

II メタフィクショナルな「亡霊」の旅 ―バース、パワーズ、エリクソン
 第5章 「神話」仕掛けのアダム ―楽園の『旅路の果て』
 第6章 〈不死〉の迷宮にて ―「夜の海の旅」から『ビックリハウスの迷子』へ
 第7章 複製という名の「亡霊」 ―〈死〉の『舞踏会へ向かう三人の農夫』
 第8章 ホブズタウンより愛をこめて ―『囚人のジレンマ』における「爆心地(グラウンド・ゼロ)」への旅
 第9章 Zの悲劇 ―浮浪者の『黒い時計の旅』

III デリーロと「スペクタクルの日常」
 第10章 広告の詩学/死学 ―差異と反復の『アメリカーナ』
 第11章 〈死〉とメディアが交わるところ ―ノイズから『ホワイト・ノイズ』へ
 第12章 シミュラークルの暗殺 ―『リブラ』の「亡霊」、オズワルド
 第13章 内破する未来へようこそ ―九.一一・『マオII』・「コークII」

IV 逆光のアメリカン・サブライム
 第14章 廃物のアウラと世紀末 ―封じ込められざる冷戦の『アンダーワールド』
 第15章 蘇る標的 ―「撃つ/写す(シューティング)」の『アンダーワールド』
 第16章 敗北の「鬼(イット)」を抱きしめて―『アンダーワールド』における名づけのアポリア

V 〈死〉の時間、時間の〈死〉
 第17章 喪の身体 ―『ボディ・アーティスト』における時と消滅の技法
 第18章 「崇高」という病 ―「享楽」の『コズモポリス』横断
 第19章 九.一一と「灰」のエクリチュール ―『フォーリング・マン』における“nots”の亡霊
 第20章 時の砂漠 ―惑星思考の『ポイント・オメガ』

終章 シネマの旅路の果て ―「もの食わぬ人」における「時間イメージ」
 
結論 楽園のこちら側 ―〈死〉が滞留するところ 

著者略歴

渡邉克昭(著)(ワタナベカツアキ)
大阪大学大学院言語文化研究科教授
1958年京都府生まれ。大阪外国語大学英語学科卒業。
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
専門は、ポストモダン・アメリカ文学・文化。
著書に、『災害の物語学』(共著、世界思想社、2014年)、『アメリカン・ロード』(共著、英宝社、2013年)、『異相の時空間』(共著、英宝社、2011年)、『二○世紀アメリカ文学のポリティクス』、(共著、世界思想社、2010年)、『メディアと文学が表象するアメリカ』(共著、英宝社、2009年)、『アメリカ文学研究のニュー・フロンティア』(共著、南雲堂、2009年)、『神話のスパイラル』(共著、英宝社、2007年)、『二〇世紀アメリカ文学を学ぶ人のために』(共編著、世界思想社、2006年)、『共和国の振り子』(共編著、英宝社、2003年)、“Welcome to the Imploded Future” The Japanese Journal of American Studies第14号 (アメリカ学会、 2003年)など。訳書に、ドン・デリーロ『マオII』(本の友社、2000年)、ウェイン・ブース『フィクションの修辞学』(共訳、書肆風の薔薇、1991年)など。

(上記内容は本書刊行時のものです。)

受賞・書評情報


2016年6月27日
『楽園に死す』

書評
:『図書新聞』(2016年7月2日号)「死の到来をいかに遅らせるか」(評者:麻生亨志氏)